青春18きっぷで一人旅!実際に行ったおすすめのルートを紹介

「青春18きっぷを使った一人旅、面白そうだけどどこに行くのがおすすめなんだろう……」

「青春18きっぷって、一人旅で使っても楽しめるのかな」

なんとなくワクワクする響きのある青春18きっぷですが、いざ使うとなると迷ってしまいますよね。

この記事では、旅計画の立て方や、私が実際に青春18きっぷを使って旅したルートを紹介しています。

記事を読み終えるころには、きっとあなたも一人旅の計画を立て始められるはず。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

青春18きっぷで一人旅!押さえておきたいポイント3つ

私が実際に青春18きっぷでの一人旅を経験して感じた、旅計画で重要なポイントは3つです。

・旅の目的を決める
・ゆとりのあるスケジュールを立てる
・青春18きっぷの販売期間と使用期間をチェックする

実体験も踏まえながら、各ポイントについてお伝えします。

旅の目的を決める

電車

一人旅を充実したものにするためにまず大切なことは、旅の目的を決めることだと思います。

ただなんとなく出かけるのも自由気ままで楽しいのですが、目的がないと、自由さゆえに「何をしよう?どこに行こう?」と迷う時間が増えてしまいます。

とは言っても、「旅の目的と言われても、いまいちピンとこない……」と思う方もいるでしょう。

行きたい場所が決まっている場合は、もちろん目的地からできることを考えるのも楽しいと思います。

ただ、やりたいことや行きたい場所が明確ではない場合は、たとえばのんびりした旅にしたいのか、アクティブな旅にしたいのかといった観点で行き先を絞り込むのもおすすめです。

ちなみに私が青春18きっぷ一人旅を企画したときの目的は、「全国各地に住むTwitterのフォロワーさんに会うこと」でした。

結果的に、完全な一人旅と言えたのかどうかはよくわかりません。笑 ほかにも、次に一人旅をするならこんな企画がしたい!というのがいくつかあります。

・桜の名所を周りたい
・温泉地巡りがしたい
・綺麗な景色が有名な電車に乗りたい

青春18きっぷは、移動時間の景色の変化を楽しめるのもポイント!新幹線や飛行機移動では味わえない、のんびりとした旅ができますよ。

ゆとりのあるスケジュールを立てる

青春18きっぷ 車窓

旅の目的は決めるものの、あまりぎちぎちなスケジュールにしすぎないこともポイントです。

計画はざっくりと立てておいて、臨機応変に変えられるような柔軟なスケジュールにしておくことをおすすめします。

スケジュールに余裕をもたせておくことで、途中で気になった駅に降り立ったり、行き先を変えたりすることも可能になるためです。

私はきっちりとしたスケジュールを立てすぎてしまい、一人旅ならではの自由度をあまり楽しめなかったのが今回の反省点でした。

また、現地で観光やアクティビティを楽しむ体力を残しておくなら、1日あたりの移動時間は5時間以内に収めておくことをおすすめします。

青春18きっぷはどこまで行っても同じ値段なので、なるべくたくさん移動したくなる気持ちはあるでしょう。

ただ、最初から1日がかりの移動計画を立てると、電車が遅延したり運休になったりしたときに、目的地までたどり着けなくなってしまう可能性があります。

もちろんハプニングも含めて旅の醍醐味ですが、大事な予定を入れている日の移動は確実にこなせるスケジュールにしておくのがおすすめです。

青春18きっぷの販売期間と使用期間をチェックする

青春18きっぷ

青春18きっぷの販売・使用期間は春、夏、冬の年3回と決まっています。販売が開始された後、使用できるようになるまでには少しタイムラグがあります。

旅の計画を立てるとき、まずは青春18きっぷの販売期間と使用期間をチェックしてから旅程を立てるようにしてくださいね。

青春18きっぷで大阪から福岡まで!一人旅の旅程を公開

地図

私は、2022年の8月に新潟から鹿児島まで縦断する旅をしました。大阪から福岡の区間で青春18きっぷを使ったので、実際の旅程を紹介します。

上記の地図は、私が実際に旅をしたルートです。本来は石川から熊本まで青春18きっぷを使う予定でしたが、ハプニングが起きて、途中かなりの迂回ルートになりました。

1日目:大阪→岡山

大阪ー岡山

新大阪から岡山の日生までは、2時間30分ほどの旅でした。旅の中盤で疲れも出ていたので、短めな移動時間はありがたかったです。

新大阪から姫路まで、JR京都線の新快速に乗れたのが、大きな時間の節約になったと思います。

車内には青春18きっぷ旅の雑誌を広げている方がいて、一緒に旅をしているような気分に勝手になりながら電車に揺られていました。

到着地は岡山の入口である日生(ひなせ)。播州赤穂から日生までをつなぐJR赤穂線の本数が少ないので、播州赤穂での待ち時間をいかに減らせるかが移動時間を短くするポイントです。

待ち時間が長くなる場合は、播州赤穂駅で昼食をとるのもよいかもしれません。

ただ、周りにあまりお店がなかったような気がするので、コンビニで調達して簡単に済ませることになるかも……。

日生の名物は「サワラの炒り焼き」。メニューには「すき焼き風しゃぶしゃぶ」と書かれていて、気になったので頼んでみました。

サワラの炒り焼き

甘辛いタレに新鮮なサワラをしゃぶしゃぶしていただきます。絶品……!白ごはんが進む逸品でした。

今回は食べる機会がありませんでしたが、お好み焼きに牡蠣が入った、豪華な「カキオコ」も名物なのだそう。もし日生に行く機会があれば、ぜひ食べてみてくださいね。

ちなみに日生では、海辺のサイクリングも楽しめます。8月なのでかなり暑かったですが、それでも自転車に乗って風を切ると気持ちよかったですよ。

日生 海

みなとの見える丘公園には展望スペースがあり、日生エリアが一望できます。私はふもとに自転車を停めて、歩いて登りました。

日生 海

ちょっとしたハイキング程度の運動ができるので、暑すぎない時期であればおすすめです。

2日目:岡山→山口

岡山ー山口

岡山の日生から山口の新岩国までは、5時間ほどかかりました。移動をすべて在来線にすると7時間弱かかる計算になったため、体力を温存するために広島から新岩国までは新幹線を利用しました。

広島から新岩国まではこだまで1駅、料金も1,600円ほどで移動時間を約2時間縮められるのでおすすめです。

日生から広島まで向かう際、一度岡山駅で乗り換えがありました。せっかくなので、岡山名物のきびだんごを購入。

きびだんご

きなこで手が粉まみれになったのは想定外でしたが、素朴な味わいのお団子は美味しかったです。

その後広島では、せっかくなのでお好み焼き屋さんへ。13時半ごろ行きましたが、駅ビル内のお店はかなり混雑していました。

30分ほど待ってカウンターにつくと、なんとマネキンさんがお好み焼きを焼いてくれていました。

お好み焼き屋(店内)

もちろん、定番のお好み焼きを注文。広島のお好み焼きは、下に麺がしいてあるのが標準のようです。かなりボリューミーで、持ち帰りたいくらいでした。

お好み焼き

お好み焼き屋さんが想定外に並んでいて、新幹線を1本遅らせることになりました。

宿泊先に連絡したところ、オーナーさんが「時間が余ると思うから」とビールスタンドを教えてくださいました。せっかく紹介していただいたので、行ってみることに。

ビールスタンド重富

ビールスタンド重富は、ビールの注ぎ方で味が変わるという、なんともユニークなお店。ビール好きなら一度は行ってみてください。

お腹がいっぱいだったのでビールは1杯しか飲めませんでしたが、余裕があれば飲み比べしてみたかったな。

ほろ酔いで新幹線に乗り、1駅隣の新岩国駅へ向かいます。到着してびっくり。宿泊地までの道のりは、思わず声を上げてしまうほどの大自然でした。

新岩国

日生では海を楽しんで、新岩国では山の景色を堪能。なんとも贅沢な旅ですね。

3日目:山口→福岡

新岩国ー門司港

山口の新岩国から福岡の門司港までは、約5時間の旅。地図を見ながら、山口県って思ったより広いんだなと感じました。

山口に限らず、青春18きっぷの旅をして感じたのは、日本が想像以上に広いということ。日本の魅力に気づく旅をこれからもしていきたいですね。

まずはJRではなく、錦川鉄道錦川清流線に乗ります。青春18きっぷは使えません。

清流新岩国駅

宿泊先から駅までの間で迷子になるのが不安すぎて、30分前に到着しました。本当に電車が来るのか心配になりましたが、時間通りに電車が来て一安心。

3駅乗ると岩国駅に到着し、山陽本線で門司まで向かいます。岩国から途中の下関までは35駅。3時間半乗りっぱなしです。

岩国ー下関間の車窓

体力的に楽ではあるものの、ずっと座っているとお尻が痛かったですね……。途中に田園風景が広がっていたので、車窓からの眺めを撮影しながら過ごしました。

下関までたどり着けば、ゴールはすぐそこです。山陽本線から鹿児島本線に乗り換え、まもなく門司港に到着しました。

門司港駅

「レトロな街並み」として知られているだけあり、伝統的な日本の建物とはちょっと違った雰囲気でした。せっかくなので門司港周辺を散策してみることに。

門司港レトロハイマート(外観)

散策していると、何やら背の高い建物が。「門司港レトロハイマート」という、超高層マンションだそうです。最上階の31階には展望台があるとのことで、登ってみました。

門司港レトロ展望室

こんな感じで、門司港の街並みを一望できます!なんだか可愛らしい色合いの建物がたくさんありますね。上から眺めると、ミニチュアの模型みたいに見えます。

黄色いポスト

門司港はバナナの叩き売り発祥の地でもあるそうです。とっても鮮やかな色のポストがありました。

バナナジュースもそこかしこで販売されていて、新鮮で濃厚なジュースはとっても美味しかったですよ。

門司港は駅周辺をサクッと周るだけでも楽しめるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

【番外編】4日目:鹿児島→熊本

鹿児島中央ー熊本

想定外の事態が起きて青春18きっぷが余ったのと、鹿児島滞在中に急遽熊本で用事が入ったことがあり、鹿児島から熊本までの区間も青春18きっぷを利用してみました。

隈之城駅

乗り継ぎがあまりうまくいかず、計5時間半の旅でした。無人駅で50分待ちが発生したときは、何をして過ごせばいいのか迷いましたね。

途中の川内から八代までは「肥薩おれんじ鉄道」という、JR以外の路線を使うことになります。

肥薩おれんじ鉄道

私は川内の1つ手前にある隈之城駅で乗り換えたのですが、おそらく川内駅乗り換えにしたほうがよさそうです。隈之城駅より大きな駅のようなので……。

ちなみに肥薩おれんじ鉄道には、「おれんじ18フリーきっぷ」というお得なきっぷがあります。

当日有効の青春18きっぷを提示すると電車内で購入可能で、川内から八代までの区間が乗り放題になります。青春18きっぷで旅をするなら、使わない手はありませんね。

旅路は長かったですが、肥薩おれんじ鉄道は車窓からの眺めもとっても綺麗でした。

肥薩おれんじ鉄道の車窓から

車窓から海を眺められることって、都内ではなかなか経験できないのではないでしょうか。

天気にも恵まれてすごく綺麗な景色を見られたので、長距離移動もまったく苦になりませんでした。

個人的には、車窓からの景色を楽しむためにもう一度肥薩おれんじ鉄道に乗ってもいいくらい。鹿児島から熊本に移動する際は、ぜひ利用してみてください。

【番外編】5日目:大分→熊本

佐伯ー熊本

青春18きっぷ最後の1日は、大分の佐伯から熊本までの移動に使いました。ちなみに鹿児島から大分までの移動は車を使いました。

大分から熊本に移動する際、新幹線や特急を使おうと思うと、一度福岡まで出る必要があります。山があるので少々不便ですね。

ちなみに、在来線での移動は7時間弱でした。ただし途中の宮地駅で1時間半待ちが発生しているので、電車に乗っていたのは5時間半ほどです。

佐伯を出発したときは大雨でしたが、しばらくすると晴れてきて、のどかな田園風景が広がっていました。

豊肥本線からの眺め

今回の旅は全体的に晴天に恵まれていて、本当にありがたい限りです。電車に乗っていれば濡れることはないですが、天気がいいほうが景色も映えます。

宮地駅

途中で降り立った宮地駅は、なんだか荘厳な雰囲気でした。駅というよりは、歴史的建造物のような感じ。

1時間半の待ち時間が発生したので、お昼休憩で赤牛丼を食べに行きました。駅から徒歩5分ほどのところにお店があったので、とっても便利でしたよ。

赤牛丼

阿蘇といえば赤牛丼。この日は月末だったので、1か月仕事を頑張った自分へのご褒美として、お昼ご飯をちょっと奮発しちゃいました。

旅先にはその土地ならではの料理がたくさんあるので、一人旅のテーマを「ご当地グルメを食べ尽くす旅」に設定するのも楽しそうですね。

青春18きっぷで一人旅を満喫しよう

鹿児島中央駅

青春18きっぷの旅は、楽しみ方無限大。どんな旅にしたいかで、使い方も人それぞれです。

ぜひあなたがワクワクするような旅のテーマや行き先を設定してみてください。きっと途中で起きるハプニングさえも楽しめる旅になるでしょう。

私が紹介したルートはあくまで一例ですが、計画を立てるうえで少しでも参考になる部分があれば幸いです。

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