「阿久根を観光しようと思うんだけど、どこに行くのがいいんだろう?」
「阿久根のおすすめスポットを知りたい!」
このブログにたどり着いた方は、少なくとも阿久根が気になって調べていたのでしょう。
正直私は、自分が訪れるまで「阿久根ってどこ……?」状態でした。
が!10日間ほど過ごしてみて、阿久根の魅力に惹き込まれてしまったのです。
今回は、私が地元の方に聞いて実際に足を運んで感じた、阿久根の魅力をたっぷり紹介します!
阿久根旅でお世話になったゲストハウス「イワシビル」

阿久根には11日間滞在し、期間中ずっとお世話になっていたのがイワシビルです。
イワシビルは、1939年から続く丸干し屋の下園薩男商店が運営するゲストハウス。
3階建ての建物で、1階はカフェと阿久根の特産品や工芸品を扱うショップ、2階はショップに並ぶ商品を製造する工場があります。
3階がゲストハウスになっていて、木を基調とした温もりのある落ち着いた空間が特徴です。

部屋は半個室で、天井が空いています。土日は混み合っていましたが、平日に宿泊される方はほとんどいませんでした。

個室はもちろん、共用スペースも含めてとっても綺麗な施設で、11日間すごく快適に過ごせました。

イワシビルでは、宿泊者限定で朝ごはんも提供しています。前日のお昼ごろまでに予約すると、1階のカフェで美味しいイワシが食べられます。

私がいただいたのは、大羽イワシとウルメイワシの食べ比べでした。
大羽イワシは寒い地方で獲れるイワシで、脂が乗っていてとっても肉厚なのが特徴。
長時間干すと脂が酸化してしまうため、2時間だけ干して仕上げているのだそうです。
イワシはパサパサとしたイメージがあったのですが、大羽イワシはとってもジューシーで、イワシの概念を見事にくつがえされました。
もう1種類はウルメイワシで、目がうるうるとしていることから名前がつけられたんだとか(初めて知った!)。
頭からしっぽまで丸ごと食べられて、ちょっぴり苦みがありました。
スタッフの方いわく、ウルメイワシの丸干しは焼酎のおつまみにも最高なのだとか。お酒が大好きな身としては、ぜひ試してみたくなりました。
ウルメイワシの丸干しはショップでも販売されていたり、店頭に並んでいた茶色いえのき(!)がお味噌汁に使われていたりと、特産品をふんだんに使った朝食は本当に美味しかった!
スタッフの方のイワシに関する知識が豊富で、とっても勉強になりました。
素材のことを深く知りながら、実際に味わえるのってとっても楽しい。
阿久根に最近増えているおしゃれなカフェ3選
イワシビルのスタッフの方や、阿久根駅を出てすぐのところにある観光案内所の方に伺った、おすすめのカフェを3つ紹介します。
鹿児島は最近コーヒーの盛り上がりが熱いらしく、阿久根にもここ数年で何軒かカフェができたのだそうです。
どのカフェも駅から歩いて行ける距離にあるので、車がなくても訪れられますよ。
ちなみに、阿久根のお店は全体として月曜日と火曜日の定休が多いそうです。お出かけされる際の参考にしてください。
JUNK SURF COFFEE

青い壁が遠くからでもひときわ目立つカフェ。朝8時半から営業していて、モーニングも提供されています。
外観もさることながら、中に入った瞬間ときめくものを感じました。
店内の雰囲気や流れている音楽が、どこか海外旅行に来たかのような気分にさせてくれます。

この日のお目当ては、やっぱりカフェで食べるモーニング。
晴れた日の休日に朝からこんなおしゃれな空間に身を置けるなんて、幸せでたまりませんね!

モーニングは2種類あって、私はハニートーストを注文しました。
サラダとヨーグルト、飲み物がついて、お値段なんと600円。
こんな素敵な時間を過ごさせてもらっていて、破格すぎませんか!?と思いつつ、美味しくいただきました。
あまりに居心地がよかったのでしばらくのんびりしていたら、「切れ端なのですが、よかったら」とスタッフの方が持ってきてくれました。

このケーキをいただくために、思わずコーヒーおかわりしちゃったよね!!
めちゃくちゃ個人的な好みですが、コーヒーにこだわっているカフェで、自宅用のドリップコーヒーやコーヒー豆を買うのが好き。
そんなこんなで最高の朝を過ごせました、阿久根に宿泊される際はぜひ。
SOAPROOT

一瞬通り過ぎてしまいそうになるくらいシンプルな外観。ここは漁師の娘さんが営まれているカフェで、自慢のお魚を使ったランチが人気みたいです。
私は時間帯的にカフェのみで利用しました。お店に入ると、スタッフの方が何やらお店の一角で作業をされていました。
なんとこのカフェでは、ハンドメイドの商品も一緒に販売されています。とっても可愛らしいアクセサリーがたくさん並んでいてワクワクしました。
事前にイワシビルの方から伺っていた通り、このカフェは飲み物のメニューがとっても豊富。
コーヒーや紅茶をベースに、どれにしようか迷ってしまうくらいたくさんのドリンクメニューがありました。

散々迷いましたが、今回はキャラメルマキアートを注文。くどくならない優しい甘みとあったかいドリンクが、冷えた体に沁みました。
こじんまりとした店内ですが、お店が混んでいなければパソコン作業も可能です。
Wi-Fiはないので、ポケットWi-Fiやテザリングなどを使ってくださいね。
PORTTOWN COFFEE ROASTERS

住宅街の中にある、コーヒーの焙煎所。ここもかなり落ち着いたトーンの外観で、「ここがカフェ……なんだよね?」と恐る恐る扉を開きました。
阿久根の港からほど近い場所にあって、店名の通り「港町にある珈琲焙煎所」なのです。
観光案内所の方いわく、「今阿久根で一番コーヒーが美味しいカフェ」なんだとか。

余計なものを置かないシンプルな店内は、すごく仕事に集中できそうな雰囲気。
とはいっても決してかしこまっているわけではなく、落ち着いて過ごせそうな空間でした。
ランチは予約制らしく、地元の新鮮な素材を使った料理が食べられるみたいです。次は予約して行ってみよう……!

今回は仕事をしながらということもあり、コーヒーのみ注文。
本日のコーヒーにしたところ、なんだかとってもフルーティーな風味のコーヒーを淹れていただきました……!
こんなの絶対、スーパーで普段買ってるドリップコーヒーでは味わえない。
さすが、「阿久根で一番美味しい」と言われているだけある!と思いました。
阿久根市民がおすすめするおやつ3選
阿久根市民であるイワシビルのスタッフの方に教えていただいた、一推しのおやつを紹介します。
どれも阿久根駅から徒歩で行ける距離にあるお店で、とっても美味しかったと私も自信をもって推せるものばかり!
甘いものが好きな方は、チェック必須ですよ〜!!
三春堂のシュークリーム

1つ目は、昔ながらの雰囲気を醸し出している菓子処「三春堂」のシュークリームです。
店内には鹿児島の銘菓「かるかん」をはじめとした和菓子と、ドーナツやシュークリームなどの洋菓子が並んでいました。
シュークリームもいくつか種類があって、スタッフの方のおすすめはごまシュークリームとのことなので、1つ購入することに。
なお朝一で行ったら、まだシュークリームが出来上がる前でした。
おかげで少し待って出来立てを食べられた……!(この日は10時半くらいの出来上がりでした)

皮にごまが使われていて、噛んだ瞬間にごまの風味をふわっと口の中で感じられます。
クリームはたまご感が強めのカスタードクリームで、少し硬めのぷるぷるした感じでした。
ごまを使ったシュークリームは初めて食べたのですが、めちゃくちゃ合う!
クリームは甘さ控えめで飽きがこない味で、最後まで美味しくいただきました。
きくやのいちご大福

続いてはきくやのいちご大福。このお店では、旬のフルーツを使った大福が人気なのだそう。
とくに11月ごろから5月ごろまで出しているいちご大福は人気が高く、毎年出るのを楽しみにしているお客さんもいるのだとか。
この日も15時ごろにお店を訪れたら、ショーケースにいちご大福がたくさん。
あってよかったと思ったら、「もう作るの今日3回目なのよ〜」とお店の方に教えていただき驚きました。

一口食べてびっくり。いちごがめちゃくちゃ甘酸っぱくてジューシーで美味しい……!
旬の果物を使うことにこだわっている理由が、少しわかった気がしました。
いちごの酸味と白あんの相性が抜群で、いくつでも食べられちゃいそう。あっという間になくなってしまいました。
いちごの季節が終わるとシャインマスカットの大福が出始めるとのことなので、また季節をずらしてぜひ行ってみたい。
カネトク醤油のお団子

最後はお醤油屋さんが作るお団子。いくつか種類があったのですが、イワシビルでおすすめされたのは「しんこだんご」というものでした。
「しんこ」は「小さい」という意味だそうで、確かにスーパーでよく見かけるお団子より小ぶりなものでした。
こだわりの醤油を使ったしんこだんご、いざ実食……!!

美味しい!!お団子はやわらかくてもちもちで、みたらし団子とは違って醤油そのものの味を感じられる一品。
お醤油の焦げた風味も感じられて最高!3本あったお団子全部1人で平らげました!
阿久根駅のお隣「牛ノ浜駅」からの夕陽は絶景!

続いては夕陽スポットの紹介です。「阿久根に来たなら、ぜひ夕陽を見てほしい」とイワシビルのスタッフの方に言われて、行くしかない!と思いました。
阿久根では脇本海水浴場が夕陽スポットとして有名らしいのですが、スタッフの方が個人的に推しているのは「牛ノ浜駅」。
阿久根駅の隣にある駅で、片道240円で行けちゃいます。
脇本海水浴場は車がないとアクセスするのが厳しいのですが、牛ノ浜駅なら車がない私でも行ける!
晴れの日を狙って、夕陽を見るだけのために電車に乗り込みました。さて見られるのか……

心が浄化されていく……!波の音を聴きながら、ただただ沈んでいく夕陽を1時間ほど眺めてました。
ちょっと雲が多くて水平線に沈む瞬間は見られなかったので、いつかまたリベンジしに来ようと思っています。
レトロな温泉でほっこり

最後はやっぱり温泉。イワシビルの近くには、地元の人にとっての憩いの場になりそうな温泉がいくつか並んでいます。
その中のぼんたん湯では、ぼんたんが旬の冬になると湯船にぼんたんが浮かびます。
前々から気になっていて、今回行ってみることに!わくわく……
お風呂の中はもちろん撮影できていないのですが、ぼんたんありましたー!
両手に収まりきらないくらい大きな果実で、ふんわりとした柑橘の香りがたまらなかったです。
阿久根の温泉は塩湯と呼ばれる種類だそうで、鉄のような独特の匂いがしました。お湯がしょっぱくて海みたいだったのも印象的です。
温泉の雰囲気はnoteにも綴ったので、よければ読んでみてくださいね。
あわせて読みたい:ぼんたんの香りと潮の味
魅力たっぷりの阿久根を楽しもう

移動手段が基本的に徒歩なので限られた範囲にはなるものの、たくさんの魅力を感じられた阿久根旅。
まだまだ行き足りないところもあるので、次回訪れた際はぜひまたいろいろと巡りたいなと感じました。
阿久根は海のアクティビティも盛んと聞いたので、次回は夏に行って海でも思いっきり遊んでみたいなあ……!
11日間の滞在でしたが、魅力たっぷりの街でした!気になった方はぜひ行ってみてください!
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