デジタルデトックス。言葉を聞いたことはあっても、「実際に何すればいいの?」「やったら何が変わるの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
私自身、デジタルデトックスに対して「なんとなくよさそう」とは思っていても、なかなか実践には至っていませんでした。
ただ今回、年末年始で3日間のデジタルデトックスを実行しました。そこで、実際にやってみての感想ややり方などをシェアしていきます。
- デジタルデトックスが気になっているけれどなかなか実行に移せていない方
- 実際にやってみた人の変化を知りたい方
上記のような方に届いたらうれしく思います。それではいきましょう!
デジタルデトックス|スマホやパソコンと距離を置くこと
デジタルデトックスとは、スマートフォンやパソコンなどのデジタルデバイスを触らない日や時間を作ることです。
SNSなどから離れる時間を作ることで、ネガティブな情報や鳴り止まない通知を一時的に遮断するのです。
スマホが普及した今、朝起きた瞬間から寝る直前まで、私たちはいつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになりました。
便利になった一方で、さらされる情報の多さに心が疲れてしまったり、常に画面を見続けることで肩こりや眼精疲労などのトラブルを抱えたりしている方も増えているのではないでしょうか。
デジタルデトックスでオフラインの時間を作ることで、無意識に受けているストレスが緩和されたり、オンラインとの適切な距離感を知るきっかけになったりすると言われています。
デジタルデトックスを実践したきっかけ
私がデジタルデトックスを実践したきっかけは、この1年でオンラインの時間が格段に増えたことでした。
Webライターの仕事を始めてから、パソコンで記事を執筆したり、クライアントさんと連絡を取るためにこまめにスマホをチェックしたり。起きている時間のほとんどを画面と向き合って過ごしていたんです。
ありがたいことに毎日楽しくお仕事をさせていただいていたのですが、仕事以外のことを考える時間がほとんどなかったことに気づきました。
「四六時中仕事のことしか考えていないけど、これでいいのかな?もっと大切にしたいものがあったはず」と思い、年末年始を利用してデジタルデトックスに踏み切りました。
デジタルデトックスを実践して感じた3つの効果
実際にデジタルデトックスを実践して感じた効果を3つお伝えします。
- 睡眠の質が上がった
- 時間にゆとりが生まれた
- 日常をじっくり味わうようになった
3日間のデトックスを通して印象的だった気づきをピックアップしました。それぞれ具体的にお話ししていきますね。
睡眠の質が上がった
デジタルデトックスを始めた初日から、びっくりするほど睡眠の質が上がったのを感じました。
デジタルデトックスを開始する前は、寝る直前まで仕事でパソコンを開いていたり、ベッドの中でスマホを触っていたりする毎日でした。
睡眠時間は7時間〜8時間ほど確保していましたが、夜中や早朝に目が覚めるのは当たり前。目覚めは悪くなかったものの、振り返ると睡眠の質はよくなかったなと感じます。
デジタルデトックス中はスマホもパソコンも電源を切っていたので、ブルーライトを一切浴びない状態で3日間過ごしました。
すると、今まで毎日のように夜中や早朝に目が覚めていたのが嘘のように朝までぐっすり眠れました。6時間ほどで自然に目が覚めたので本当に驚きでした。
「ブルーライトを寝る前に浴びると睡眠の質が下がる」とは聞いていたものの、ブルーライトを浴びるのが当たり前になっていた日常では実感することのなかった大きな気づきの1つです。
時間にゆとりが生まれた
パソコンもスマホも使わずに1日を過ごしてみたら、「24時間って思っていたより長いな」と感じました。
同時に、スマホやパソコンを使っている時間が想像以上に長かったことも痛感しました。
仕事の時間はもちろんのこと、休憩時間にSNSやYouTubeを見ていて、気づいたら時間が流れていたこともしばしば。
大量に情報を仕入れていると、自分の声が聞こえなくなってしまうんだなと気づきました。
デジタルデトックス期間中は、ふと思いついたアイデアを紙に書いたり、「あの本をもう一度読みたいな」と感じた瞬間に本を開いて読んだりして過ごしました。
日常のメモ書きはスマホのメモアプリを使うことが多かったのですが、紙に書くことで思考が整理されやすいように感じたのを覚えています。
いい意味でやることが制限されたので、時間にゆとりが生まれました。強制的にタスクを制限して、普段後回しにしがちな重要事項に目を向けてみる時間も時には必要だと感じた3日間でした。
日常をじっくり味わうようになった
デジタルデトックス期間中は、普段何気なく過ごしている時間をじっくり味わえたように感じました。
特に、「自分がどんな瞬間に幸せや喜びを感じるか」に対するアンテナの感度が上がったなと。
たとえば、朝起きてコーヒーを淹れた瞬間に漂う香り。日課のお散歩をしているときに広がる青空と、ぴんと張った冷たい空気。
当たり前になりすぎて見過ごしていた日常を、いつもより丁寧に噛みしめて味わって、満たされている感覚がありました。
時間にゆとりができたこと、情報を遮断したことで、自分の器に幸せや喜びを入れておく余裕ができたのではないかなと感じています。
デジタルデトックス実践後の変化|仕事の位置づけや優先順位が明確になった
仕事への影響も考慮して、デジタルデトックスは3日間で終了。ただ、3日間オフラインで過ごした経験を機に、「人生の優先順位」をより深く考えるようになりました。
自分の人生で本当に大事にしたいものは何か?
自分にとって仕事はどんな位置づけなのか?
大切にしたいものを毎日全力で大切にできているか?
忙しいから。疲れているから。知らず知らずのうちに言い訳して、「なんとなく」生きてしまっていないか?
定期的に自分へ問いかけるようになりました。デジタルデトックスを終えて約1ヶ月経ち、「自分が幸せに生きるための過ごし方」に少しずつフォーカスを当てられるようになったなと感じます。
デジタルデトックスのやり方|カンタン3ステップ
デジタルデトックスに決まったやり方はありません。
「寝る前1時間はスマホを触らない」という短時間のデトックスもあれば、1泊2日で電波が入らない環境に行き、強制的にデジタルデバイスから離れる…という方法もあるようです。
参考までに、私が実践した方法を書いておきますね。
- 事前にデジタルデトックスする期間を決めて公言する
- 前日までに仕事を済ませておく
- パソコンやスマホを目につかない場所へしまう
私はデジタルデトックスをすると決めた日に、Twitterで公言しておきました。理由は拘束力を高めるためと、連絡が取れないことで周りを不安にさせるのを避けるためです。
年末年始だったため仕事への影響はほとんどありませんでしたが、世間がお休みモードではない期間中にデジタルデトックスを実践する場合は少し注意が必要な部分かもしれませんね。
デトックス期間中に「あの仕事が終わっていない…!」とならないよう、仕事は前日までに一区切りさせておくことをおすすめします。
そして、デジタルデトックスを始める前日にはスマホやパソコンを引き出しの中などにしまっておきましょう。
電源を切っておいても、目につく場所にあるとついつい見てしまいたくなるものです。誘惑は減らすに越したことはありません。
なるべくデジタルデトックスに集中できる環境づくりをするよう心がけましょう。
デジタルデトックスを実践する上での注意点|仕事へ支障が出ないよう考慮して
デジタルデトックスを実践する上で注意した点は、仕事への影響を最小限に抑えることです。
ライターなどWeb系の仕事をしている場合、オフラインの時間が長くなると仕事に支障が出てしまう可能性が高まります。
クライアントさんへの返信が遅れたり、トラブル対応が速やかにできなかったり。
自分自身も「スマホやパソコンを見ていない間に何か起こってしまったらどうしよう」と不安になってしまうものです。
- 世間的にお休みモードの期間を選ぶ
- 初めて実践する際は期間を短めに設定する
などの対策がおすすめ。私は年末年始に設定しましたが、それでも最終日を迎えるころには「急ぎの連絡はきていないかな…」とソワソワしてしまいました。
普段いつでも連絡が取れる状況にしている方は、いきなり長期間のデジタルデトックスに挑戦するのではなく、「午前中だけ」など短時間から始めるのもよいでしょう。
デジタルデトックスでインターネットとの距離感を見直そう
デジタルデトックスでスマホやパソコンと距離を置くことで、普段知らず知らずのうちに受けているストレスから解放されていくことに気づけるでしょう。
大量の情報に飲まれて見落としてしまっていた大切なことや、自分の中に秘められた思いにも思考を向けられるかもしれません。
オンラインで人とつながることが当たり前になった今だからこそ、適切な距離感を見直すきっかけ作りが大切ですね。
コメント